スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

転嫁

猫は転嫁する動物です、と飼い主さんに説明することがあります。

例えば猫は狩りで失敗すると、代わりに近くの草を攻撃することがあります。
例えば飼い主さんに抱っこされて自由に行動できなくなったとき、そのあと解放されると何かを攻撃する仕草をすることがあります。
イライラしたら爪とぎしたり??

自然界には、猫以外にも「転嫁する動物」がいます。
「したかった行動」がとれなかった時に、それを他のせいにするかごとく、攻撃することがあります。
「責任転嫁行動」というのでしょうか。

実はこのお話は漫画からの受け売りなのですが、我々人間も立派な「転嫁動物」です。

自分の行動の失敗に対して責任を全て自分で昇華することができれば問題ないのですが、あまりにも大きな「負の出来事」に対しては、自分で受け止めきれず他のせいにすることで自分の心の負担を軽くするということをしています。
これは決して悪いことではなく、そうして自分の「心」を守っているのです。
すべてを責任転嫁する無責任は良くないのですが、ある程度は責任転嫁することが重要なのです。

動物病院で扱うかけがえないの「命」は、飼い主さんにとってとても大切なもので、万が一にも失うことがあればその悲しみ・後悔の念は、はかりしれません。
時に、その受け止めきれなかった悲しみ・後悔は、ご家族や友人、そして獣医師に転嫁されることがあります。


悲しみ・後悔を受け止めることを拒む獣医師もいます。
逆にすべてを受け止める獣医師もいるでしょう。

獣医師1年目のときの私はこの悲しみ・後悔の転嫁についていけませんでした。
また、その転嫁を全く受け止めない院長に対して嫌悪を抱くこともありました。

もちろん今でも良い方法が見つかったということはありません。

でも、今はどうにかこうにか仕事を続けることができています。

たぶん知らず知らずのうちに私の心が変化しているのだと思います。

どう変化しているのか自分で気付かないのが怖いところでもあります。

10年後、20年後の私はどんな獣医師になっているのかな・・・。



たぶん・・・ハゲてはいるだろうな





スポンサーサイト

免疫療法

抗がん剤をあまり使ったことがなかったときに、「抗がん剤は怖いものだ」「ガンも死ぬけど、体がもたない」というイメージを持っていました。
だから抗がん剤に代わる「何か」がないかと思って調べて、免疫療法というものがあることを知りました。

免疫療法は、理論からいうと「体に優しく」「ガンには強い」治療法です。
しかし実際は試験管内と実際の生体内の反応は異なることがあるため、治療としてはメインとなることはありません。

一方で、治療のサブとして「体調を良くする」ことができ、食欲の維持などに効果があるといわれています。

具体的には

・LAK療法
・CAT療法
・CTL療法
・DC療法

などがあります。
おおまかに説明しますと、

LAK療法は
リンフォカイン活性化キラー細胞療法のことで、ガンを退治する「兵隊さん」を増やして体に戻すという方法です。

CAT療法は
CD3活性化T細胞療法のことで、LAK療法より「兵隊さん」の攻撃力を増やす方法です。
しかし、ガンと出会ってもうまく攻撃できないことがあるのが欠点です。

CTL療法は
腫瘍特異的細胞傷害性Tリンパ球療法のことで、LAK療法で強くした「兵隊さん」に前もってガンの特徴を教えておく方法です。
摘出したガンを使って特徴を教え込むなど、まず「手術」をしてその後の転移を防ぐ「リリーフピッチャー」のような治療法といえます。
この治療方法は実際的で、転移などを防いだなどの論文があるようです。
動物病院で行われている「免疫療法」の中には、これが行われているところもあるようです。

DC療法とは
DC=dendritic cell(樹状細胞)を用いた治療法です。樹状細胞は、直接ガンと戦う「兵隊さん」ではなく「司令官」みたいな存在です。
どうやって戦ってよいかわからない「兵隊さん」やガンによって弱った「兵隊さん」を的確に指示します。
この治療方法が、今の時点で効果的な治療方法といえますが、「司令官」にもガンの特徴を教えておく必要があるため手術などによる治療後が適応となります。


東京動物医療センター(杉並)

日本獣医生命科学大学

などで「免疫療法」が行われていると聞きます。

どのタイプの「免疫療法」なのかはわかりませんが、個人的にはすごく期待しています。
この分野は日本が特に人気があるみたいなので、データが集まって公表されるといいなぁと思います。



注意
私は実際にこれらの「免疫療法」を行ったことがありませんので、情報が不正確な部分が多々ある可能性があります。

納得がいかない・・・

医療費に関することは、我々獣医師はなかなか口出ししにくいことです。

ご家庭の事情もあるし、無理に「治療しましょう!」っていうことはまずないです。

しかし、今回ばかりはなんか納得がいきません・・・。


最近ペットショップで購入した血統書つきの犬(たぶん安売りしていないような犬種だから15万円以上はするはず)を連れて来院。

症状から検査を行い、ある先天性疾患であることが判明しました。

でもその病気は、手術で治る可能性が高い病気でした。大学病院での手術になりそうなので費用の詳細はわかりませんが、15~20万円くらいでしょうか・・・。

しかし、その飼い主さん治療費が払えないから安楽死をしてほしいとのこと。


「えっ??」



例えが悪いかもしれないけど、最近迷い込んできた犬ならお金がないっていうのはわかる気がする。
でも・・・


最近、15万円以上だして買ったのに?
治療費が払えない??


その子を能動的に選択しておいて、こんな病気に対応できないって・・・

どんな覚悟で飼うって決めたんだろって悲しくなりました。

その子が、その飼い主さんに選ばれず他の方と巡り合っていたら(ペットショップだったらその可能性は十分にありうるはず)、その子の運命も違っていたんだろうなって思う。


なんか納得がいかない、やるせない出来事でした。

義援金募集
FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして
広告
フリーエリア
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
最新記事
カテゴリ
検索フォーム
月別アーカイブ
保険を考える
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。