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組織球腫

組織球腫っていう腫瘍があります。
赤くて、頭や口そして足先にもできやすい腫瘍なのですが、これがやっかいです。
というのも、良性の腫瘍なのに、どんどん大きくなっていくからです。
最初は針で刺して検査して組織球いっぱいでてるし、「大丈夫です」って言うんだけど、
そのうちだんだん大きくなって「大丈夫・・・です」
なかなか縮まなくて「大丈夫だと思います・・・」

なんて弱気になっちゃったりして、しっかりしてよ先生!なんて怒られることも。

でもしょうがないじゃん、わからないことだってあるんだよ。
早く白黒つけたいのは、こっち(獣医)も同じなんて
いじけてもしょうがありません。

まとめ


非腫瘍性
 ・反応性組織球症
   ・好発犬種なし
   ・比較的若いで発生
   ・1個から複数個の腫瘤
   ・皮膚・皮下に限局した赤い腫瘤
   ・治癒に時間がかかる
 ・反応性全身性組織球症
   ・バーニーズ、フラッティ、ラブ、ゴールデンにでやすい
   ・比較的若いときにできる
   ・場所は皮膚、結膜、鼻粘膜、肺、脾臓、肝臓
   ・自然に消えることはないが、腫瘍ではないので死亡することがない
   ・腫瘍と区別するのが非常に困難

腫瘍性
 ・皮膚組織球腫(良性)
   ・若い子に発生
   ・頭、首、耳、足にできやすい
   ・比較的すぐに自然に消えるが10ヶ月かかることも
 ・局所性組織球肉腫(悪性)
   ・関節周囲にできやすい
   ・フラッティ、ラブ、ゴールデンにでやすい
   ・中齢でできる
 ・播種性組織球肉腫(悪性)
   ・いろんなとこに転移
   ・脾臓、肺、骨、リンパ節、肝臓、腎臓、
   ・バーニーズ、フラッティ、ラブ、ゴールデンにでやすい
   ・若齢から高齢まで
   ・予後は厳しい

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FIP

猫の伝染性腹膜炎のことをFIPといいます。

この病気は大変恐ろしい病気で、発症するとほぼ間違いなく死亡してしまいます。
この病原体の正体はコロナウイルスというものです。

コロナウイルスは人間ではサーズウイルスが有名です。
エンベロープというウイルスの外側の膜が太陽の周りに見える「コロナ」に似ているからこの名前がつきました。

この猫のコロナウイルスは、通常は腸管の中に住んでいて下痢なんか起こすウイルスですが、ある時変異を起こすと凶暴化します。
ウイルス自体も怖いのですが、このウイルスを退治しようと出てきた自分の免疫細胞が反応を起こします。
それが複合体となり腎臓につまってさらに炎症をひきおこしたりもします。
体中全てが炎症を起こすといっても過言ではないくらいにいろんな症状をだしながら宿主(猫)を死に追いやります。

昔は、診断が不正確でありましたが最近はリアルタイムPCRという方法でわずかなウイルス自体を検出・定量する(数を数える)ことができるようになったため正確になってきました。
しかし陽性は陽性と言えますが、陰性はウイルスが増える前は診断が難しいので何回も検査が必要になります。

学生時代に友人の研究で、培養した猫の腎臓の細胞にこのFIPウイルスを入れたところ、翌日には全ての細胞が死滅しているのを見てなんて恐ろしいウイルスだなと思いました。
実際にFIPの子を治療すると、私の中でその恐ろしさがさらに何倍にも増幅しました。
私が知る限りFIPを治す治療法は存在しません。
ウイルスを減らしたり、延命する治療法はありますが。

でも今も世界中の研究者が治療法を探してくれています。
だからとても期待しています。
もうあんなに苦しんでいく子たちを見たくありませんから。
私も研究について知って、何かフィードバックできるものがあればいいなぁと思っています。

とりあえずは友人たちの研究に期待したいと思います。


補足

FIPは怖いウイルスですが、弱いウイルスで外界にでると乾燥などで死滅します。
アルコールなんかでも死んでしまいます。
まずは蔓延しないような努力も必要ですね。

蔓延する場所は、主に多頭飼育のトイレなどです。ほどよい湿気がありますからね。




聴診

私は音楽の才能がなく、特にひどく音痴で、音楽の通信簿はいつも「2」

でも音楽を聴くのはすごい好きでMP3プレイヤーやMDプレイヤーで通学・通勤時に必ず聴いています。

昔からやっている自分なりの楽しみは、音楽の中のいろんな楽器の音を探すことです。

「あっ、今ベースの音が鳴ったとか、ギターが鳴ったとか、なんかわからないけど違う楽器が鳴っているな」とか。

これが結構、おもしろくて電車の中でぼーっとしながら、頭の中で響く音を探しています。

この遊びが社会人になってから、意外と活きています。

それは聴診

お腹の音は単純ですが、胸の音は心臓と肺の音、場合によっては喉の鳴る音や吠えた声などが混ざってとても複雑なんです。
そこから自分の聴きたい音だけを選んで聴くということが、とても難しくて苦労するとこですが、日頃の「遊び」と同じ要領で聴くと・・・

新人の時に、何もできなくて、何もわからない自分に唯一できたのが聴診でした。
だから今でも必ず聴診をします。

爪きりでも聴診、足が痛いって言われても聴診。

まぁ、怖がって咬んでくる子には無理にはしないですけどね


もうすぐ春です。

国家試験に受かった新人さんが病院に入ってきます。

是非、彼らには初心を忘れず聴診からがんばってほしいです。

なんてエラソーなこと言ってみました。  
恥ずかしい

誤嚥性肺炎

誤嚥とは、食べ物や吐物が気道に入ってしまうことで、特に誤嚥性肺炎は大変恐ろしいです。
本来入るはずのない吐物などが入ると、口の中の細菌などが肺で急激に増えたり、胃液が肺を傷つけたりしてあっという間に肺が機能しなくなり低酸素状態になり死亡することがあります。

今までの経験では1日か2日くらいで死亡してしまうことが多いです。

しかも、一度入ると肺を洗浄することも獣医療では難しいので「ただ」見ているだけということもあります。

そんな誤嚥性肺炎ですが、どんな時に誤嚥が起きるかというと・・・・

・手術時、後の嘔吐
・体力が低下している時の嘔吐
・強制給餌の失敗
・嘔吐している時にのバリウム検査

などなど。

防げる誤嚥性肺炎はできるだけ、注意しないといけません。
手術当日に、ゴハンを食べさせてきてしまう方がよくいますが、実は大変怖いことなのです。


数年前ですが、離乳前の子犬にミルクを与えようとした飼い主さんで誤嚥させてしまい子犬を死なせてしまった方がいました。
どんな理由があろうと離乳前に、給餌に慣れていない飼い主さんに販売するなんて許せないと思いました。

その飼い主さんの落胆と自己嫌悪に陥っている様子をみれば誰もがそう思うはずです。

日本は子犬・子猫の販売方法が自由です。
ある意味野放し状態ですから、こんな悲劇に度々出会います。

みんなで現状を知って、変えていかないといけないですよね。

猫の免疫介在性貧血

猫の免疫介在性貧血は犬のそれと似て非なるものです。

致死率は20%といわれていますが、犬に比べるととても治療に反応しやすいと思います。

最近、また雑誌を見ていて納得したのが、「猫の免疫介在性溶血性貧血では血管内溶血は報告されていない」ということが書かれていました。

なにか頭の中でストンっとつっかえがとれたような爽快感を感じました。

今まで犬で治療に反応しない子たちは、おそらく血管内溶血なんだろうなと思っていました。

だから猫は(その血管内溶血が報告されていないから)、治り易いんだなって。


血管内溶血と血管外溶血の違いは他のサイトで調べてもうらうとわかりやすいと思いますが、私のイメージとしては血管外溶血は「巨人が暴れている」感じで「血管内溶血は、蟻が暴れている」感じ(笑。

もっとわかりにくくなりましたかね(笑。

蟻って細かいから全部退治しようと思うと大変じゃないですか??ひとつ退治したと思ったら別のところかじっていたり・・・中には服の中に入り込んでいたり。
例えとしては蟻=補体なんですけどね。

巨人は倒すのは大変だけど倒し方分かって倒しちゃえば、後は楽みたいな??


じゃぁ、なんで猫には血管内溶血がないのか?

これも大きな疑問で判明すれば、治療法が見つかるかもしれないし、猫という種のルーツにもつながりそうな想像も膨らみます。

こういうのをおもしろいって言ったら不謹慎になるのかもしれないけど、生命のおもしろさを感じますね。
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